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京阪バス「山急」香里園直通便体験乗車 [バスの旅]

香里園から京都駅・醍醐寺へダイレクトアクセス!

このところの高速道路網整備の進展に伴い大都市圏を中心に近距離高速バス路線が次々に登場しております。わが地元京阪バスもこれを新たな戦略に据え、エリア内に開通した第2京阪道路経由の「直Q京都 松井山手線」「直Q京都 交野・なんば線」を相次いで開設。その様子は当ブログでもご紹介したところです。

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▲社番のHは高速仕様を表す

今回取り上げた「山急」とは山科急行線の略称で京都駅八条口と京都市東部の山科、醍醐地区を阪神高速8号京都線を経由して結ぶ路線です。直Q京都 松井山手線開設の翌年、2010年に登場、平日は醍醐寺の他京都橘大学も主な発着点としております。
この「山急」にも乗ってみたいな、と思っていたところ土曜・休日限定で京阪香里園駅前(始発は新香里バス停)まで延長されているとのこと。これは寝屋川市民としては乗らねばならん! ということで11月半ばの日曜日、香里園駅前を目指したのでありました。

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▲香里園駅前のポスト 直Q京都のPRはあるものの・・・・

香里園直通便のダイヤは香里園駅前発9:23、17:00、醍醐寺発7:30、14:58の2往復。山科営業所の受け持ちです。
さて、朝の便に乗るため私としては異例の早朝出発。秋の行楽シーズンもたけなわとあって途中見掛けたバスも電車も混雑しており、これは下手をすると座席定員制の直通便のこと、積み残しの怖れもあるかなと心配しながら再開発でずいぶん広々と整備された香里園駅前の2番乗り場に発車の10分ほど前に着くと・・・・誰もいません! 乗り場か時間を間違ったかと一瞬背中に汗をかきましたが、間違いはなさそう。さては新香里方面からいっぱい乗って来るのでは、と疑心暗鬼が深まります。

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▲時刻表には臨時便の告知が

ところで、バス停に来て初めて知ったのが臨時便の設定です。8:08発の便が春秋のオンシーズン限定で増発されているようです。この臨時便はNAVITIMEにも対応しておらず、京阪バスHPでも時刻表まで進まねば判らず、知る人ぞ知るだけの存在となっているようです。

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▲側面の行先表示

さて、そんな私を焦らすように発車時刻ギリギリに一般路線車とはデザインの違うワンロマ車が姿を見せました。顔が一般路線車同様の日野ブルーリボンⅡなので、直Q京都の予備車に充てられていた車両が転用されたようです。この希少種に初対面ということもあってテンション急上昇! シャッターを切るも目も当てられないピンボケ状態に。香里園での写真は行先表示だけになってしまいました。

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▲中身は通常の高速仕様

ICOCAをタッチして乗り込むと先客はなんとお一人様。ここから乗ったのも私1人。なんとも寂しい出発となりましたが、第2京阪に乗るまでにもコマメに停車して行くのでまだ乗客は増えるのでは・・・・という淡い期待も虚しく乗車エリア最後のバス停ビバモール寝屋川まで全てのバス停を通過し寝屋川北I.Cから第2京阪に入ります。45席(補助席除く)に対し乗客2名で京都駅前を目指すことになりました。

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▲寝屋川北I.Cから第2京阪道に

第2京阪に入ると、日曜とあって大型車の姿も少なく快適なバスクルージングが始まります。顔は一般路線車でも車内は歴とした高速仕様なので乗り心地も問題ありません。なにしろ空いてますしね。
日頃京阪電車の車窓から見慣れた景色を南東側から視点を変えて眺めるのも楽しいものですな♪

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▲工事が進む八幡JCT

大阪・京都の府境の丘陵地を走っていると突如丘を切り崩し高架橋を建設している工事現場が出現します。どうやら新名神高速の八幡JCTの工事のようです。国の高速道路行政が変る度にゴーが出たり、ストップが掛かったり弄ばれた感のある新名神も今では着々と工事が進み八幡―城陽間は2016年度に開通するそうです。個人的には「まだ造るか!?」という感じですが。

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▲久御山JCT

続いて現れたのは第2京阪と京滋バイパスが交差する久御山JCT。ここのラビリンスのようにもつれ合う高架橋は何時見ても萌えますなあ。ここをグルグル走ってみたいものですが、残念ながら山急は直進するだけです。

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▲巨椋池料金所

久御山の迷路を抜けると巨椋池(おぐらいけ)の関所が待っています。ここで第2京阪道は終わり、料金所を過ぎると阪神高速8号京都線に変ります。当然料金体系も異なるのでしょう。なんだか不合理な気がしますが、高速道路行政もいろいろあるようで・・・・。

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▲近鉄澱川橋梁を遠望

とはいえ高架上からの眺めは抜群で伏見桃山城のニセモノ天守閣の横には近鉄京都線澱川橋梁の巨大なトラスが遠望できます。かなり距離がありますが、存在感は強烈。その大きさをあらためて見せ付けられる思いです。

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▲京都駅八条口はホテル京阪横

阪神高速を鴨川西で降りると河原町通を北上し京都駅八条口を目指しますが、軽く渋滞を喰らって八条口には約3分延の10:11頃着。ここまでなら運賃は700円です。
ここから新たに6名の乗車があり8名乗車となります。とはいえ乗車率でいうと20%弱ですが、車内は俄然活気が出たように感じます。

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▲鴨川を挟んで行ったり来たり

八条口を出ると一旦七条側に抜け塩小路通まで北上、鴨川を渡り、再び南下するというジグザグコースを辿り阪神高速に復帰すべく鴨川東I.C(京阪鳥羽街道駅近く)を目指します。

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▲阪神高速と言いながら京都線とは

ということで再び阪神高速8号京都線に乗るとすぐに稲荷山トンネル(2537m)に突入します。この稲荷山トンネルこそ山急の生みの親と言っても良いでしょう。京都市街と山科盆地をトンネルで短絡したことにより所要時間の大幅な短縮が実現したというわけです。

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▲香里園直通便(左)と通常の山急(右)

山科へ抜け一般道を走りますが、この辺りの地理に疎い私にはどこを走っているのかさっぱりわかりません。バス停の名前から推測する手もありますが、この「直通便」に限っては山科側では大石神社に停車すると後は終点醍醐寺までノンストップ。「旧奈良街道」の標識の出た静かな道に入ると程なくして醍醐寺境内に突っ込み、ほぼ定刻の10:37頃終着醍醐寺に到着、香里園駅前から1時間14分、900円の旅が終ります。


◆決定的なPR不足

それにしても想定外だったのは香里園からの乗客がわずかに2名だったということです。醍醐寺という行先を考えると春のお花見シーズンと並んで秋の紅葉シーズンは書き入れ時、というかこのシーズンで勝負が決まるといっても良いでしょう。その秋期のピーク時にこの実績というのは厳しいものがあります。まさか知る人ぞ知る臨時便が乗客を浚って行ったというのも考え難い話です。
大きな要因はPR不足ではないかと思われます。開設から1年、香里園周辺の人たちにどれだけ認知されているのでしょうか? まず、香里園駅前で「山急」、或いは「醍醐寺」というキーワードが見当たらないのです。バス乗り場案内図はもとより、発着する2番乗り場のポストの行先一覧にすら表示がありませんでした。時刻表に醍醐寺の表記と臨時便告知ステッカーが見られるだけです。これでは毎日このバス停を利用している人すら山急の存在に気付いていないと思われます。ここまで来るとPR不足というより不親切です。山科営業所と香里団地営業所の連係が取れてないのでは?とさえ感じてしまいます。この香里園直通便の設定については元々かなりの冒険ではなかったかと思われますが、最低限度のPR、案内表示はして欲しいと感じました。


◆テーマパーク状態の醍醐寺を散策

さて、何時もの私ならここでさっさと折り返すところですが、流石に世界文化遺産の醍醐寺に背を向けて帰るような罰当たりなことはできません。たまには仏と向き合って穢れた心を清めねばとも思いますし・・・・。

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そんな殊勝な気持ちで拝観料600円を納めて参拝します。紅葉は1週間ほど早いかなという感じ。でも、たまにはこんな非日常空間に身を置くのも良いものだと境内を奥へと進みます。ところが何やらイベントが行なわれているようで、派手なスタッフジャンパーを着た係員が多数待ち受けており、「・・・・に参加しませんか」とか、「醍醐寺クイズです!」とか声を掛けて来ます。仏に親しんでもらおうという意図なのでしょうが、およそ心静かに仏と向き合う環境ではないですな。五重塔まで行ってそそくさと引き返したのでありました。

さて、俗世に戻り今日1日はバス三昧といきましょう。


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やまびこ3

関西は高速道路が発達していますね~。
バスもいろいろなところにつながっているし。関東、とくに東京から東海道に向かう方面は、空港バス以外は近距離の高速路線がほとんどなくて、電車だと乗り換えが多くて大変なところがたくさんあります。一時あった新横浜-本厚木のバスもあえなく撤退してしまいました。
by やまびこ3 (2014-11-22 23:51) 

硬券屋

おはようさんです。
バスを上手に使うと出張もラクになりますねぇ。でも確かにバス会社はPR不足で移動の際には鉄道、レンタカーになってしまいます。 バスがあるのかどうかを考えたこともありません。この前は徳島から神戸まであやうく鉄道移動しそうになりました。 バスあるよ~の情報を得てバス移動で快適でした!
秘境のバス路線、続報お待ちしております。
by 硬券屋 (2014-11-23 09:29) 

サットン

やまびこ3さん

関西での近距離高速バスは第2京阪道の開通が引き金になっているようです。大阪近郊と京都駅を結ぶ路線が主ですが、何れも鉄道だと乗り換えを強いられる区間に設定して隙間需要を吸収しているようです。
関東でも圏央道などの開通を契機に路線新設が進んでいるようですが、
当たり外れもあるんでしょうねえ。
by サットン (2014-11-23 10:59) 

サットン

硬券屋さん

おはようございます。
まあ、予算の問題もあって派手なPRは難しいんだとは思いますが、最低限度の告知はしないと・・・。乗れるもんなら乗ってみな的な態度は困ったものです。
バスNAVITIMEのアプリをご存知ですか? かなりローカルのバス会社にも対応していて出張時にも役に立つと思いますよ。
秘境のバスについてはお任せします。
by サットン (2014-11-23 11:07) 

Cedar

関東には空港バス以外こういうバスはあまり無いと思います。
鉄道会社との調整などが難しいのかな?
かって二子玉川から横浜駅までのバスがありましたが復活して欲しいと思うのですが全く気配無しです。

by Cedar (2014-11-23 16:05) 

まるたろう

目的地へ乗り換えなしのバスというのは、強みでしょうね。
いい例が、神鉄粟生線沿線の、神姫バスだと思います。

それにしても、京都で阪神高速の呼び名は違和感があります。
京都高速にでもすればよいのにと思いますね。
by まるたろう (2014-11-23 18:47) 

あおたけ

関西は近距離でもウマく高速を使った
路線バスが多いですね~。
でも、「例のバス旅」だと
ルール上はこのバスに乗れないんですよね(笑)
紅葉がきれいなこの時期の醍醐寺、
さぞかし盛況なのかと思いきや・・・
やっぱりPR不足は否めないですね~(^^;)

by あおたけ (2014-11-23 18:52) 

サットン

Cedarさん

高速道路というと関西よりもさらに充実しているはずの関東ですから開拓の余地は幾らでもありそうに思うんですが。
東急バスは通勤高速バスとか、溝の口ー新横浜間を第3京浜経由で結ぶ路線とか積極的に展開しているように思います。
by サットン (2014-11-24 09:12) 

サットン

まるたろうさん

最近の路線バスは小回りが利くのをいいことに鉄道の隙間をどんどん衝いて来ているように思います。神姫バスなんて神鉄を突き倒す勢いですね。
阪神高速が事業エリアを京都に拡大するに当っては当時公団だったので関係法規を改訂する必要があったようですが、その時に名称変更の話は出なかったのかと思いますねえ。
by サットン (2014-11-24 09:22) 

サットン

あおたけさん

関西は鉄道網が発達しているように見えて意外と空白地帯があるので、この種の路線バスが生まれる余地が多いのかも知れません。
秋の行楽客で混雑する他の電車、バスを尻目に空気を運んでいる状況には唖然としました。最低限度の情報発信はしないと。
この路線は高速に乗る前後は地道を一般路線バスと同様に走りますので、区間限定で蛭子さん、太川さんにもご利用いただけます。
by サットン (2014-11-24 09:31) 

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