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湯快リゾート体験記 ~ホテル千畳(白浜)の巻 [宿泊記(関西)]

♪おんせん7800えん~の実力は!?

おんせん7800えん~のCMソング、関西地区にお住まいの方にはすっかりお馴染みですね。そう!格安温泉旅館チェーン「湯快リゾート」のキャッチフレーズを織り込んだCMソングです。
それでは湯快リゾートとは何ぞや? 「日本の温泉を身近にする」をポリシーに北陸、中部、南紀、山陰地区を中心に約20の温泉旅館を展開する新興の宿泊業者です。そのポリシーを実現するため、数々の省力化を実施し、キャッチのとおり1泊2食付ひとり7800円(1室2名以上、税サ込)という驚異の格安料金を実現しているのです。さらに特筆すべきはこの7800円が通年で適用されるという点です。通常リゾート地の宿泊施設というと週末をはじめオンシーズンは料金が跳ね上がるのが定番ですが・・・故に“水商売”の謗りを免れない・・・湯快は基本的にGWでも夏休みでも7800円が適用されるのです。
これは正に今までの宿泊産業の常識を打ち破った価格設定であります。元ホテル屋が気にならないはずがありません。というわけで湯快リゾートのサービスを体感して来た話しです。・・・・1年前のことですが。

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▲今回お世話になった南紀白浜「ホテル千畳」 景勝地千畳敷は徒歩数分


◆目的地決定~予約完了まで

予約を入れる前に湯快リゾートのサービスポリシーを押さえておきましょう。

・チェックイン後の客室への案内は無し
・チェックイン時客室の布団は敷かれている
・食事はレストランにて基本的にブッフェ

湯快を利用する際にはこれらの対応を了解しておく必要があります。

われわれ一行はこれらの条件を納得の上、8月下旬(平成24年)、1室3名という条件の下、行先選定に入りますが、結論は即決。ばあちゃんと娘が強烈に白浜を押します。もちろんパンダが目当てであります。
行き先が決まれば次は施設の選定。湯快は白浜に「白浜御苑」、「ホテル千畳」の2軒を展開しています。湯快のWEBサイトでは全施設の空室状況が一括検索できますので簡単に絞込みはできますが、さすが夏休みとあって、こちらの都合の良い日程では空室がなく、結局「ホテル千畳」のランクアッププラン(ひとり9800円)で妥結します。レギュラープランよりも客室が広く、眺望も良いとのこと。7800円を試すという当初の目的は果たせなくなりましたが、夏休みの比較的直前の予約ということだったので致し方ないでしょう。

ということで ホテル千畳 平成24年8月29日(水)~1泊 ランクアッププラン(ひとり9800円) にて簡単にWEB予約完了。(7月19日予約)

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▲玄関周り


◆驚きのチェックイン

さて、宿泊当日、特急くろしおで白浜駅に着いたのが13時頃。生憎の雨模様とあって、アドベンチャーワールドのパンダ見物は翌日に持ち越し、タクシーで宿に直行します。普通温泉旅館の客室使用時間は15時頃~翌10時というのが相場ですが、湯快は安心! チェックイン・アウトともに正午を謳っています。今どき高級都市型ホテルでもかなわない客室の24時間利用です。とはいえ理論的に破綻しており、ましてや繁忙期でもあり待たされることは覚悟していましたが・・・・。
思いのほか立派な車寄せでタクシーを降ります。ところがロビーは汚れてる・・・・。大理石(?)貼りの床からはザラザラした感触が伝わって来ます。かつては高級路線だったんだろうことを窺わせるガラスの壁面も曇っています。格安だから・・・・自分に言い聞かせながらフロントへ向かいます。
フロントクラークに名前を告げるとフルネーム、諸条件の確認の後、夕食時間の選択、館内の説明を受けキーを受け取ります。待たされるのでは・・・は杞憂に終りました。それよりも驚いたのはチェックイン時レジカードの記入を求められなかったこと。サイン一つしませんでした! 前金もなし。一見の客には寛大過ぎる対応に驚きます。無駄なものは徹底的に省くという湯快のポリシーを痛感するチェックインでありました。
フロント横で好みの浴衣を選び客室へと向かいます。

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▲フロント付近


◆ランクアップルーム

フロントから長い通路を通り、エレベータで3階に上がります。アサインされたのはランクアップルームとあってか角部屋です。ちなみに廊下は空調が効いておらず暑いのなんの。
格安だから、いやランクアップだから、と不安と期待が交錯する中ドアを開けます。入ると2・3畳の前室と浴室、トイレ、洗面台。そして、8畳(だったかな)の主室となりますが、お約束どおり布団が延べられております。ここまでは想定内。しかし、痛んでる! 襖、障子は滲みだらけ。どうしたらこんな所まで?と思う上の方まで濃い滲みが浮いています。布団を撤去して現れた畳も焼け放題。格安だからも今度は空回り。これは商品としてはNGやろ、って思います。
温泉旅館の標準装備である広縁になんとか居場所を見出します。熊野灘の眺めが良い感じですが、建物がV字型をしているため対面の客室の様子も窺えます。
テレビはメーカー不詳の液晶タイプ(32型?)。冷蔵庫は空っぽ。館内に自販機があります。お茶菓子セットも完備。夏場には気になる空調ですが、古めかしい床置き型。しかし、機能に問題はなし。
玄関ドアはオートロックではありませんので施錠はお忘れなく。

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▲ランクアップルーム一例


◆食 事

♪食事はなんでも好きなだけ~ は前述のCMソングの続きです。謳っているとおり夕・朝食ともにブッフェ形式での提供です。もちろんここでも格安だから、の呪文を唱えねばなりません。

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▲食事会場

夕食は1.5時間の入れ換え制でチェックイン時に3つの時間帯から選べます。メニューはというと、もうこれ以上親しみのあるものはないという料理のオンパレード。唐揚げ、春巻きetc。ホテル屋時代、予算のない立食パーティーで何度となく対面したメニューです。握り寿司もありますが、いかにも急速解凍しました風のネタに食指も進まず。ただ、唐揚げ大好物の娘はご満悦の様子でした。なお、ソフトドリンクもフリーです。

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▲夕食メニュー一例(ビールは別途注文)

朝食は和洋のオーソドックスなメニューを食べ放題。パンの中にはスーパーでお馴染みでは?と思わせるものも。娘はクロワッサンが美味しかったと大絶賛。
どうやら食事は若い者向けにアレンジされているとみました。まあ、土地の名物料理などは期待せず、空腹を満たすには十分なメニュー構成といって良いと思います。施設ごとに料理をグレードアップしたオプショナルプランも設定されていますのでHPで確認してみて下さい。

◆温 泉

さて、肝心の温泉であります。「日本の温泉を身近なものに」が湯快のモットーですから。
ここ「ホテル千畳」には大浴場と露天風呂が用意されております。まずは露天風呂を目指しますが、途中で断念。客室から遠く離れている上にかなり急な階段で斜面を下りねばならず、足を傷めている私にはとても辿り着けそうもありませんでした。なんとか辿り着いたばあちゃんは「掛け湯をする場所もなく使い勝手が悪い。遠くていかにも後から取って付けた感じ」。娘は「海が見えて気持ちよかった」とのこと。大浴場は特に個性のない造りですが、沖を往く船の灯りを見ながら足を伸ばしての入浴はやはり格別ではあります。

◆その他サービス

湯快の共通サービスとして、カラオケルーム・コミックコーナー・卓球台の利用無料というのがあります。今回はカラオケを利用しましたが、かなり古いシステムでした。電話帳数冊分はあるインデックスもボロボロ。それでも唄うには不自由はありません。なんといっても無料ですから! そうそう、湯快リゾートの親会社はカラオケルームをチェーン展開するジャンボカラオケです。
また、湯快の各施設は京阪神などからの格安シャトルバスを運行しています。ちなみに白浜へは京阪神各地から往復3000円で利用可能です。

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▲熊野灘を望むロビー


◆雑 感

フロントクラークはビジネスライクながらテキパキと仕事をこなしている様子。チェックイン・アウト時ともに待たされることはありませんでした。周辺の路線バスに関する質問にも的確に答えてくれました。
先述しましたが、客室の24時間利用が看板倒れに終ってないことには感心します。チェックイン正午は難しいとは思いますが、いまだにチェックアウト10時を標榜している温泉旅館、リゾートホテルには見習って欲しいところです。
同様に通年同一料金も称賛に値するでしょう。最近関西にも進出している格安旅館チェーンに大江戸温泉物語がありますが、売り物の格安料金は原則平日のみで週末など多客期は料金がアップする従来どおりの水商売感覚を踏襲しています。

湯快の狙いは徹底した低料金を提示することで、例えば従来年に1度だった温泉旅行を2度、3度と頻度をアップしてもらい需要を拡大することにあるようです。確かに1泊7800円という料金設定は魅力的でインパクトがあります。おまけにアクセスまで面倒見てくれるとは手軽さを求める一部の旅行者層には強烈にアピールしていると思われます。
その典型としてウチの娘を例に挙げておきましょう。彼女は白浜に出かけて1年のうちに友人と粟津温泉、恵那峡、鳥羽に出かけております。いずれも湯快利用です。というか、目的地選定には先ず湯快ありき、です。アクセスもシャトルバス利用とどっぷり湯快の戦略に嵌っております。不自由なく1泊できる客室、好きなものをお腹一杯食べられる食事、温泉、カラオケを楽しめて学生でも手の届く低料金。さらには宿まで乗り換えに煩わされずに済むアクセス。一つの旅のスタイルとして確立されたものを見る思いです。
恐るべし湯快戦略!

繰り返しますが、この体験記は平成24年8月の宿泊をもとに書いています。
湯快リゾートの最新情報については同社WEBサイトでご確認下さい。http://yukai-r.jp/

 


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福知山アークホテル宿泊記 [宿泊記(関西)]

「路線バスの旅」ゆかりの宿に泊る

お久しぶりのホテル宿泊記は7月の北近畿タンゴ鉄道探訪の際前進基地として利用した福知山アークホテルを取り上げます。

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▲駅北口から徒歩3分

福知山のホテル事情

まずは本誌調査による福知山市内のホテル事情を概観してみましょう。主要なホテルは駅前地区にホテルサンルート、アークホテル(いずれも北口)、アールイン(南口)の3軒。郊外にリゾート色の強いホテルロイヤルヒル福知山&スパが布陣。大手との関係を見るとアールインは本年4月からアパの提携ホテルに加盟し、ロイヤルヒルは阪急阪神第一ホテルグループです。アークホテルについてはチェーン展開するルートイン系のものとは無関係のようです。さらにアールインとロイヤルヒルが何らかの提携関係にあるようです。もちろん、他にも地場のものと思われる旧来のビジネスホテルが点在します。京都府北部の主要都市でありながら東横イン、スーパーホテルなどの進出が見られないのが不思議です。
これらホテルの稼働状況はというと私が利用した7月下旬に関していうとかなり堅調。主要ホテル全てが満室という日もあり意外でした。夏休みとはいえ近くにこれといったリゾートがあるわけでもありません。それを裏付けるように価格も少々強気でシングル6000円(室料のみ)前後が相場です。

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▲オシャレなロビーにはPCコーナーも

アークホテルを選んだ理由

結論からいうと「ここしか空いてなかった」からです。福知山訪問を決めた当日、「じゃらん」、も「楽天」も空いていたのはアークホテルだけでした。目論見としてはサンルートを狙っていましたが、これもご縁でしょう。なんといってもここ福知山アークホテルはかの「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」ゆかりの宿なんです! 京都から出雲を目指した第8弾において太川陽介、蛭子能収、川上麻衣子の一行が1泊目の宿に決めたのがここでした。バス旅ファンの私としてはここに泊るべき運命にあったといえましょう。

[今回の宿泊データ]
宿泊日:平成24年7月30日(月)~1泊 予約日:当日 客室:シングル 料金:¥5800(室料・税込) 予約経路:じゃらんネット 特記:じゃらんポイント1000円分充当

ホテルの場所は駅北口を背に真直ぐ歩いて3分、方向音痴の私でも迷うことはありません。1階には和食の店「和楽」が入っているので夜間はそちらが目印になるかも。隣にはローソンとドラッグストアが。

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▲オーソドックスなレイアウト

玄関を入るときれいに設えられたロビーが迎えてくれます。地方都市のビジネスホテルの場合ロビーなのか勝手口なのかわからないケースもありますが、ここは違います。身嗜みの整った若い女性クラークがスムースにチェックイン。2階の部屋をアサインされます。
ドアを開けると一見どこにでもあるシングルルームが。しかし、カーテンを開けるとなかなかシックな色使いが良い感じです。アースカラーをベースに高級感を演出しています。寝具は清潔感のあるデュべ仕様、ベッドスローも掛かっていて質感高いです。
客室面積は13平米(~じゃらん)、ベッドサイズは1400ミリ幅。面積とのバランスを考えるとベッドは1200でもと思いますが、ダブルユースを想定するとそうはいかないんでしょう。

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▲お茶セットなど

デスク下にはお茶セットが。最近一部のバジェットホテルに見られる粉末タイプではなく、きちんとしたティーバッグです。冷蔵庫はもちろんすっからかん。隣がコンビニなので問題ないでしょう。私もKIOSKで買ったビールを入れておきましたが、あまり冷えず。節電の影響でしょうか。
なお、デスク上の照度はかなり暗めなのでビジネスユースの方はフロントでスタンドを借りられてはいかがでしょう。
あと、寝間着はガウン式のものでした。浴衣の苦手な私としては歓迎です。

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▲浴室にも一工夫

こちらが浴室です。一見何の変哲もないようですが、カーテンレールにご注目。手前に湾曲しています。つまりシャワーカーテンを閉めても体にまとわり付かないようにとの配慮です。壁面も一部を木目調にしてアクセントを付けています。肝心のシャワーはモード切替はできないものの水圧は十分でした。
私が気に入ったのがリネン類です。手触りが良く、マットは足跡が付くほど毛足が立っていました。モスグリーンの色合いも良いですね。

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▲浴室備品類

一方、備品類。ソープ、シャンプーはすっかり主流になったディスペンサー式ではなくボトルです。これだけでずいぶん印象が変わりますね。ちなみにブランドはポーラでした。アメニティー類も歯磨きセットの他、ヘアブラシ、ひげそり、シャワーキャップが揃っています。

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▲窓の外には排気筒

概ね満足なこのホテルでしたが、窓からの景観はいただけません。2階の客室だったのである程度のことは覚悟していましたが・・・・。1階「和楽」の厨房排気筒でしょうか。あまりにあからさまです。せめて衝立で目隠しできないもんでしょうか。参考までにトレインビューは全体的に期待できないように思います。

最後は少々お見苦しいところをお見せしてしまいましたが、福知山アークホテルは予想以上のハードを備えたホテルでした。最近リニューアルを実施したばかりだとか。質的には格式だけを売りにしている老朽化した名門ホテルよりも明らかに上をいっています。お薦めです。

はじめに記したようにここは「バス旅」ゆかりの宿。チェックアウト後、一行の写真とか蛭子さん直筆の絵など何らかの痕跡はないものかと探してみましたが、それらしいものは見当たらず。ザンネン!

福知山アークホテルのHPはこちら http://www.f-ark.com/


☆「日経トレンディ」伝説の覆面ルポ復活!

日経 TRENDY (トレンディ) 2012年 10月号 [雑誌]

日経 TRENDY (トレンディ) 2012年 10月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2012/09/04
  • メディア: 雑誌

こんなホテルネタを書いていると、タイミングを合わせるように日経トレンディの名物企画が復活しました。
「泊って調べるホテルランキング」です。二十数年前の第1回以来幾多のホテルマンの人生をも左右してきたこの企画、過去当ブログにおいても何度かネタにさせていただいております。久しぶりの復活を遂げた今回は堂々100ページに及ぶ総力企画、私も早速購入し熟読中であります。
今回は札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡、沖縄の高級ホテルからバジェットホテルまでを網羅しております。ホテル好き、出張族必読です! 詳細は「日経トレンディ」10月号で。

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テツおやじの同期会~2 武田尾温泉マルキ旅館 [宿泊記(関西)]

武田尾温泉に集合!

◆同期会開催まで
大学卒業から二十余年。日頃メールでやり取りしている鉄道研究会の同期の中から久し振りに集まろうという声が上がったのであります。首謀者は先日西日本パスの旅で一緒だったおやじ2号であります。
集まることにはなったものの皆仕事を持ち、多くは家庭を持っています。それなりの地位に就いている者もいるようで町内の盆踊り準備や草むしりを済ませてからの参加と忙しそうです。住所もばらばらで日程、場所の選定が思うにまかせません。日程はどうにか8月1日(土)から1泊2日と決まったものの会場選定が難航します。関東、中部、関西、中国、四国に散るメンバーが集まりやすく散りやすい場所であることを考えると難しい。

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▲マルキ旅館本館(右)と岩窟風呂(左)

結局東京在住のおやじ3号から「対象者が多い大阪周辺で良いのでは」との意見があり関西地区を中心に物色します。条件としては予算1.5万円(1泊2食)以内を目途としアクセスがよく、かつリゾート的な要素のある場所。思いつくままに当たってみるものの夏休みの土曜とあってなかなか見つかりません。
そんな中楽天トラベルで見付けたのが今回の武田尾温泉マルキ旅館です。新型インフルエンザ禍で打撃を受けた関西を応援するプログラム、「行こうよ関西!プラン」なら予算内に収まります。即座に予約。目途としていた開催1ヶ月前にぎりぎり間に合いました。


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▲マルキ旅館のアイドル お迎え犬 本職は猟犬です

◆武田尾温泉って
関西ではご存知の方も少なくないと思いますが、決してメジャーとはいえない武田尾温泉について少しご説明。とはいえ私自身初めての場所ですが。
電車で行くと前記事で書いたようにJRの福知山線で大阪から普通電車で50分弱、宝塚から3駅目の武田尾駅下車となります。ただし、駅周辺には“なにもありません”。数軒ある旅館へは徒歩10分前後、マルキ旅館では到着時間を連絡すれば送迎にも応じてくれます。
住所でいうと兵庫県西宮市になりますが、ベッドタウンのイメージからは想像もつかない山の中、武庫川の渓流沿いの静かな温泉です。従って買い物などする場所はありませんので要注意です。


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▲ロビーはエアコンなしでも涼しいのです

◆マルキ旅館
15時頃チェックインし今回お世話になるサービス係のNさんと食事の時間など打ち合わせをしながらロビーで参加者の到着を待ちます。窓を全開にしての天然クーラーですが、武庫川からの川風が心地よいこと! とても大阪近郊とは思えません。
参加者の到着を待つのは良いのですが、中には10年ほど見てない顔もあって少々不安ではあります。そんな中高松からおやじ4号が到着。彼の話では姫路から播但線で和田山へ出てここを目指そうとしたものの兵庫県西部が大雨に見舞われ播但線は寺前以北が不通になり引き返しを余儀なくされたそうです。実はこの夜武田尾もえらいことに・・・。

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▲武田尾温泉のシンボル吊橋 長梅雨の影響で武庫川も濁流に

そんな話を聞きながら2階の客室へと向かいます。合計9名なので10畳と8畳の部屋に分かれます。室内の写真はありませんが、広縁、床の間が付いたごく一般的な和室で武庫川に面しています。1階の客室は露天風呂、テラス付になっているようですが、おそらく2004年秋の水害で1階が浸水した際に改装されたものと思われます。ちなみにこの水害で対岸の「紅葉館」は大打撃を受け段丘上に移転して昨年営業を再開しています。


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▲お楽しみの宴会であります どこから見てもおやじそのもの

そうこうしている間に呑み助のおやじ2号と東京からの3号が到着。2号は早速室内の飲料価格表をチェックし、高いからと携帯で石川から向かっているおやじ5号に途中で焼酎を調達して来るよう指示しています。参考までに冷蔵庫内の中瓶ビールは800円でした。そうそう、武田尾温泉は携帯の電波状態が不安定なので部屋の中でも微妙な場所の差で圏外になります。

19時の夕食までに一風呂浴びておきましょう。この宿には岩壁をくり抜いた名物岩窟風呂を含む大浴場と貸切露天風呂が2ヶ所用意されています。貸切はフロントに電話を入れておくと空き次第連絡してくれる方式で10分程度で電話がありました。背後の山の中腹に設けられていて山の空気と川風を感じながら楽しめます。洗い場がないので長湯をする人はいないようです。続いて岩窟風呂にも繰り出します。いずれもかなりきつい階段があり足の悪い人にはちょっとキツイ。画像はありませんので宿のHPをご覧下さい。

http://www.marukiryokan.jp/


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▲宴会の後花火に興じるおやじたち

19時になり隣に用意された夕食会場に席を移します。メニューは三田牛とイベリコ豚のしゃぶしゃぶをメインにアマゴの塩焼きなどが並びます。まずは久々の再会を祝して乾杯!いわゆる結婚適齢期には披露宴の場で顔を合わせることも多かったものの四十代も半ばとなってはそんな機会もなく久し振りに集ったシーンは壮観です。皆一様に恰幅の良い体格になっています。でも、頭が薄くなっているのは私だけかな・・・・。
宴会の後には宿の玄関前で花火大会?です。事前に連絡を入れておいたので宿の方が防火用の大型バケツを用意して立ち会ってくれます。良い歳したオッサンが9人はしゃいでおります。

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▲氾濫寸前の武庫川 2階の客室より

部屋に戻りおやじ5号が調達してきた焼酎で2次会開始。おつまみと氷は宿に用意してもらいましたが、料金は「武田尾銀座」というほどに高い!日付が変わった頃お開きとします。以前は明け方まで話し込んでいたもんですが。

ところが未明に突然サイレンが鳴り響きます。午前4時頃のこと。外はたいへんな大雨で武庫川の水位は異常に高くなっていて今にも氾濫しそうです。鳴り続けるサイレンが不気味です。偵察に出た連中から「フロントは無人」、「玄関先の花火をした場所は水没」と不安を煽る報告が入ります。後に知ったことですが、武庫川が危険水位に達したことを知らせるサイレンだったとか。宿から少し離れた集落は実際に避難していたそうで宿も宿泊客を3階の広間に避難させる準備に奔走していたとか。サイレンが鳴り出した時点で館内放送でも入れてくれればと思います。なんといっても情報がないのが最も不安ですから。


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▲出発前に記念撮影

寝たのかどうかわからないうちに朝を迎え8時に朝食。武庫川の水位はピーク時に比べかなり下がったようではありますが。
ほとんどのメンバーが9:45の電車で福知山方面を目指すので勘定を済ませたり荷物をまとめたりと慌ただしく時間が過ぎていきます。川沿いの道路が水没したため車での送りはできないといわれていましたが、なんとか迂回路で送ってもらえることに。お陰でかつて福知山線で使われていたトンネルを通ることができました。


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▲次の再会を約して

駅までの光景もたいへんなことになっています。来る時通った右岸の道は所々水没し倒木で塞がれている個所も見えます。川は狂ったような濁流と化しています。こんな光景見たことありません。
駅に着くと特急を中心に福知山線もダイヤが乱れている様子ですが、この駅に発着する列車には影響はないようです。大阪方面に帰って行く者と福知山方面に乗りテツする者に分かれます。とんだハプニングに見舞われた同期会となりましたが、心おきなく楽しめた1泊2日でした。

次回は何時になることやら。

※写真協力:おやじ4号


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ラマダホテル大阪宿泊記 [宿泊記(関西)]

ラマダホテルというよりも・・・

今回ご紹介するのはこのホテル。地下鉄御堂筋線中津駅に直結する便利なホテルである。この建物をみると「東洋ホテル」と思わる方も少なくないかもしれない。

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▲御堂筋線中津駅とは地下で直結、貫禄の16階建

そう、このホテルの前身はかつてロイヤル、プラザとともに大阪のホテル御三家と呼ばれた東洋ホテルである。昭和44年開業ということからわかるとおり大阪万博を睨んで三和銀行(当時)を中心としたグループにより設立されている。しかし、その後のホテル開業ラッシュの中、モルガンスタンレー系列の㈱御堂筋ホールディングに売却され平成18年1月ラマダブランドで再デビューしている。
ちなみに御三家のうち、ロイヤルはリーガロイヤルに名称変更、プラザは親会社朝日放送のご都合で廃業している。ホテル業のはかなさを痛感するのである。

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▲ロビーをはじめパブリックスペースは完全にリニューアルされている

今回の予約は「じゃらんネット」から当日予約。エコノミーシングルを5500円で。
このホテルのウリの一つが地下鉄中津駅直結という足回りの良さだが、ホテルに繋がっているのは梅田寄りの3番出口。ところが、私が乗ってきた車両はあいにく千里中央寄りの先頭車、200mはあろうかというホームを歩くことになる。体調が悪い時の私には酷である。
なんとか地下アーケードからロビーに入りチェックインする。

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▲スーペリアツイン(24.5平米)

例の如く深夜のインだが、女性クラークが迎えてくれる。
「本日、ご予約いただいておりましたシングルのお部屋が満室ですのでツインのお部屋でご用意させていただきました」とのこと。深夜のインではありがちな話だがラッキーである。・・・・よく考えれば私はこのホテルのメンバー登録をしており過去利用実績もあるのでその関係かもわからない。ノーデポ、サインレスでのチェックインだった。
荷物がないせいかベルサービスはなく一人で客室に向かう。エレベータは創業当時のままらしく停まるたびにガクンと揺れた。

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▲スーペリアツイン ベッドスペース

客室を入ってびっくり!正面には大型のソファがでんと構えている。これはツインの中でもスーペリアツインではないか。5500円では申し訳ない。ちなみにスーペリアツインはスイート以外では最も広い部屋である。HPでは24.5平米とあるが、実感としては30平米クラスである。

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▲ベッド周り

L字型の室内はリビングとベッドスペースが分けられたような間取りで快適である。ベッドは清潔そうなデュベ仕様。ナイトテーブルもランプの他はデジタル表示のアラームクロックが置かれているだけで極めてシンプル。シングルユースじゃもったいない・・・・・

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▲大型のソファ

ゆとりの広さを誇示するような大型ソファ。もちろんトリプル対応のためのソファベッドだが、硬めの掛け心地はなかなかよろしい。下手するとここで眠ってしまいそうである。

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▲パソコン一体型テレビ

この客室で嬉しいのがパソコン一体型テレビ。居ながらにして「ホテル&トラベルジャーナル」のコメントチェックができるのだ。
リブランドオープン時は高層階のビジネスフロアに限った装備だったが今はどうだろう?

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▲ボルドーグラス

そして、冷蔵庫の上にはワインボトルとボルドーグラス。これは凄い!普通のワイングラスを置いている部屋は珍しくないが、こんなグラスを置かれるとちょっとワインでも開けてみるかという気持ちになろうかというもの。・・・結局飲まなかったが。ひょっとして髭男爵のお陰で破損急増かも。
そうそう、インスタントのコーヒー、紅茶も無料。これはポイント高い!

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▲洗面台周り

シンプルだが必要なものは一式揃っている。先日のニューアルカイックとは違うところ。グラスも一見プラスチックに見えるが陶器製。

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▲バスルーム

ごくごく一般的なユニットバスだが、シャワーはモード切り替え可能。
清掃状態も良好。

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▲客室からの眺望

せっかく15階の高層階にアサインしていただいたが、一夜明けての窓からの眺めはこれ。北側の客室はこうなってしまう。わずかに右端に淀川を渡る御堂筋線の電車が確認できる程度。伊丹にアプローチするヒコーキも見えるのだが、周囲があまりに建て込んでいる。参考までに南側からは阪急電車、梅田のビル群が見える。

東洋ホテルからガイシ系のラマダホテルにリブランドしレストランのラインナップも一変。確かにガイシ系らしいセンスに生まれ変わりスタッフも元気になったように見える。
しかし、中津駅直結という立地が裏目に出ているように感じる。中津というのがなんとも中途半端なのだ。新大阪まで2駅、梅田まで1駅、ならば選択肢の多い梅田に人は流れるだろう。中津で引きずり下ろすには相当な吸引力が必要になろう。
※なお、阪急中津駅には連絡しておりませんのでご注意を。
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ホテルニューアルカイック宿泊記 [宿泊記(関西)]

阪神電車ファンにお薦め?のホテル

◆ホテルニューアルカイックについて
地上22階建、高さ100mのこのホテルは阪神電車の車窓からも目につき尼崎のランドマークともいえる存在である。尼崎市の土地信託事業として計画され開業時以来ホテルニューオータニ傘下のホテルとして運営されていたが、昨年近鉄系の都ホテルズ&リゾーツに鞍替えしている。もちろん阪神なんば線開業を睨んだ近鉄の拠点作りの一環である。
このホテル誕生の経緯について尼崎市に勤務する友人から興味深い話を聞いた。尼崎市は競艇の開催で知られるが、同様の競艇主催自治体の親睦会が年に一度持ち回りで開催されており尼崎にその順番が回ってきたものの適当な開催会場がなく市の沽券をかけて計画されたのがこのホテルだそうである。ちなみに隣接する尼崎市総合文化センターのメインホールはアルカイックホールを名乗っている。

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▲ホテル外観

急遽大阪付近で宿探しをする羽目に陥ったのだが、あいにく3連休中、高校野球開催中、おまけに大阪市内では大型学会の開催と悪条件が重なっており携帯で各予約サイトを検索しても満室か普段は1万円前後で泊まれるホテルが数万円と完全な売り手市場。それさえも再び検索すると姿を消している。サイトをウロウロしているうちに引っ掛かってきたのがこのホテル。楽天トラベルでシングル9350円。普段の相場から考えると強気の価格だが今日に限っては仕方ない。おまけに阪神尼崎駅から徒歩5分である。躊躇せず予約した。

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▲18階エレベータホール

阪神尼崎駅から空中歩道を歩いてチェックイン。時すでに午前0時を回っている。
ロビーは照明も落とされ薄暗いが、大勢の人がいる。これに対してフロントクラークは一人。上着も着ずに頑張っている。今回はデポを徴収される。ルームナンバーは1817、客室は20階までだからずいぶん高いフロアへのアサインとなる。ベルサービスはなく最寄りのコンビニの場所だけ尋ね一人で客室へ向かう。

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▲1817号室

エレベータは3基、三菱電機製だった。さすがに市内に工場を置いているだけのことはある。

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▲シングルルーム 約20㎡ 壁面の扉は非常口

室内はシングルとしては十分な広さを確保しており狭苦しさは感じない。
そういえばかつてこのホテルは大阪市内の下手な老舗ホテルよりも居心地が良いとの評判を何度か耳にした。一見したところでは頷ける内容である。しかし・・・・・

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▲ベッド周り 上手なベッドメークでないことは一目でわかる

落ち着いて室内を見渡すとその評判も過去のものであることがわかる。
ご覧のようにベッドは古いベッドスプレッドが掛けられデュベスタイルが当たり前の今日では何とも古めかしい印象は否めない。おまけにベッドメークがイマイチで波打つベッドというのは寝心地が良さそうには見えない。

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▲巨大なブラウン管テレビ

おまけに調度類は古ぼけており傷や退色が随所に目立つ。テレビもご覧のとおり。

DVDデッキの貸出しの有無をフロントに確認する。「はい、○○様」と応答し部屋まで届けてくれるという。やって来たのは先程のフロント氏だった。セットしている間にちょっと会話を・・・・

「今日は満室ですか?」
「はい、もともと団体様のご予約をいただいておりまして・・・・。夜になって1室キャンセルが出ましたので楽天に出したところを早速○○様にご予約いただいた次第です」

もう少し話を聴こうとしたが、ご多忙のようで言葉を遮るようにお帰りになった。よほど人手がないらしい。

それにしてもキャンセルが出るやネット上で販売できるとは客室稼働率を限りなく100%に近付けることを宿命付けられたフロントクラークにとっては便利な世の中になったもんだ。

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▲ビジネスホテル並みの備品類

しかし、このホテル普段はかなり苦しい営業状態にあるのか全てが極限まで省力化されている。
ティーセットは煎茶だけ。冷蔵庫はからっぽ。かつてはウイスキーのミニボトルが並んでいたのであろう引き出しもカラである。

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▲バスルームも・・・・

省力化はバスルームも同様でアメニティなどシャワーキャップ、歯ブラシ、ヘアブラシだけ。まるでアパホテルか、それ以下である。タオルもハンドタオルを省略するなど簡略化も度を越しているとしか言いようがない。
都ホテル系のブランドに期待したサービスは望むべくもない。

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▲尼崎駅を見下ろす

唯一救われたのが翌朝の窓からの展望である。ちょうど尼崎駅のホームはマンションの陰に隠れて見えないが大阪湾方向のパノラマが展開する。ただし、駅前のタワーマンションからもこちらが丸見えなのでご注意を。

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▲阪神尼崎工場!

そして、鉄ちゃんに嬉しいのがこの景色。なーんと真正面に阪神尼崎工場&車庫が!窓際に椅子を動かし見入ってしまう。下りの各停が高架を上っていく。

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▲大物駅方向

少し左に視線を転じると大物駅からなんば線出来島駅方向まで見渡せる。双眼鏡を持ってくればよかった。下りの8000系が大物を通過、高架に差し掛かる。
後方の高架は阪神高速神戸線。

お陰で11時のチェックアウトタイムを30分ほど超過してしまったがお許しいただこう。

※なお、反対サイドの客室からはこの景色は楽しめません。予約時にリクエストし確認して下さい。

ホテルニューアルカイック http://www.newarchaic.co.jp/


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「ホテルトアロード神戸」宿泊記 [宿泊記(関西)]

コンセプトルーム“Co・Co・Ro ROOM”を体験

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▲大きな看板やネオンもないエントランスが隠れ家的ムードを醸す

このところの体調不良とストレスで落ち込み気味の今日この頃。そのいやなムードを払拭する処方箋は、私の場合”ホテルでごろごろ””電車三昧”である。今回は体の自由が利かないこともあり”ホテルでごろごろ”コースと相成った。宿泊したのは神戸はトアロードに建つ「ホテルトアロード神戸」である。

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▲真鍮のキータグとコースター

◆ホテル屋のホテル選び
今回、ホテルを選ぶについて自らに課した条件は以下のとおりである。
①交通費がかからず、体に負担がかからない大阪近郊地区とする。
予算は5000円を目途とする。
リラックスできる雰囲気の客室、パブリックスペースを備えた施設。
④チェーンホテルは避け地元の匂いのするホテルとする。

われながら厳しい条件に苦笑してしまう。
その結果、最終的にノミネートされたのは次の各ホテルである。(なお、私が利用したのは4月21日(月)であり、日によっては料金が条件内に収まらない場合もあるのでご注意)
・ガーデンホテル京都 烏丸御池に位置し近所に文化博物館などレトロ建築も多く、館内に無料のPCコーナーが設けられている。
・ホテルピアザ淡海(大津) 琵琶湖を望み、最近話題のびわ湖ホールに隣接している。
・ホテルトアロード神戸 北野町へ続くトアロードに面し瀟洒な建物とゆったりした客室。

結局、5000円で朝食付きということもあり僅差でホテルトアロードに決定!・・・・・携帯を操作しているうちに料金は4900円に変動。

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▲こじんまりしたレセプション

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▲ロビースペースとホテルグッズコーナー

■コンセプトルームにアサイン!
夕方、阪神元町駅に降り立ち10分弱坂道を上り三宮から続く猥雑な街並みを通り抜けると瀟洒なレンガ色のホテルが見えた。エントランスにはユニオンジャックとホテルの旗が迎えてくれる。
決して広くはないが、見事に英国調に調度が整えられたロビーのフロントでチェックイン。デポジット4900円を支払い、ルームキーと朝食券を受け取る。アサイン(割り振り)された客室は9階の909号室。10階建てだから”高層階”ということになる。

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▲廊下の各所にはランプとポプリ 909号室の扉

重い真鍮のタグが付いたルームキーで重厚な木製扉を開ける。この瞬間が堪らないのだ!どんな部屋が待っているのか!ドキドキ気分で客室へと踏み込む。

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▲9階サインパネルと客室番号プレート

・・・・・おおっ、なかなか良いではないか!室内もイングリッシュスタイル、天井も高い、シングルとしては十分なスペース。拘りの椅子もデスクチェア以外にアームチェアが用意されている。そして、2面の窓が並ぶ壁面は天井に向けて傾斜している面白い造作。まるでペントハウスみたいだ。実は外観写真をご覧いただければ分かるように9階10階はペントハウスになっているのだ。

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▲909号室 コンセプトルーム”CO・CO・RO ROOM”

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▲デスク周り、テレビはアクオス 革張りのアームチェア

デスクの上にはペガサスの絵が入ったカードが置かれている。裏面の説明を読むと9階の客室は各室異なったデザインコンセプトでまとめられており、この部屋のコンセプトは”To the sky”だとか。室内のファブリックにはペガサスがデザインされている。面白いのは各室のカードを全て集めるとオリジナルクッションがプレゼントされるという。となると部屋ごとに予約を受け付けるという煩雑な作業も発生するが。79室の小規模ホテルならでは可能なサービスだろう。

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▲ダイレクトリーなど 909号室のカード

ホテルHPでは9階全ての客室が見られるのも楽しい。そういえば最近、京都にHOTEL SCREEN KYOTOなる全室部屋単位で予約を受けるSelectable Hotelを標榜するホテルがオープンしたが、料金は一桁違う。

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▲909号室のシンボル「ペガサス」がいたるところに

■なにもせずに過ごす贅沢
館内にはイタリアンレストランがある他、付帯設備はない。客室内にも有料ペイテレビがあるだけで最近のホテルにあるようなITを駆使したややこしいインフォメーションシステムなどもない。
窓際に椅子を移し、備え付けの紅茶を入れとりとめもなく神戸の夜景を眺める。ハーバーランドの高層ビルや新神戸駅前のクラウンプラザホテルが目に付くが、視線を落とすと三宮から元町付近の歓楽街のネオンが目に焼き付くように飛び込んでくる。それでも紛れもなくコーベの夜景である。

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▲キータグを差し込むと電源オン ティーセット

一息ついたところで夕食を摂りに街に出る。見当も付けずにウロウロ歩いているとHOTEL the b KOBEが現れた。元ワシントンホテルプラザ神戸である。なんだ三宮まで来てしまったか。結局、明朗会計の”すかいらーく”で夕食とし、迷子にならないうちにホテルに戻る。コンビニでアルコールとおつまみを買い込んだのはいうまでもない。

■バスルーム検証
ここもシングルにしてはちょっと贅沢。まず扉を開けるとカーペット敷きのドライエリアとなっており洗面台が設えてある。リネン類、アメニティは一通り揃っておりシャンプー、コンディショナーもボトルのものが用意されている。

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▲左にクロゼット 右にバスルーム

さらに扉を開くとバス&トイレであるが、ここは特に変哲もない。ディスペンサー式のシャンプー、リンスも備えられており洗面台のと二段構えということか。
使い勝手は正直なところ良いとはいえない。リネン類などが”別室”にあるため忘れ物をすると取りに戻らねばならない。ベイシンも浴槽のそばにないので何かと不便である。シャワーの水圧も弱く細部に水垢も目立った。女性を意識したホテルだけにバスルームはもう少し工夫が欲しいところ。

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▲洗面スペースとバスルーム

■ささやかな酒宴
ホテルでの風呂上がりといえばビールである!ささやかではございますが、ロング缶と焼酎、おつまみをご用意いたしております。というわけで再び窓際の一等席に落ち着きミナト神戸の夜景を愛でながら夜が更けるまで宴は続くのであります。

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▲ナイトテーブルの時計はアナログ式 寝衣はロングパジャマ

■爽やかな朝
何時頃眠ったのか覚えていない。朝食が10時までなのでアラームとモーニングコールを9時前後にセットしておいたが、両方が鳴り響いているのに覚醒しないことからして未明まで盛り上がっていたようだ。・・・・一人でようやるよ。目が覚めても家にいるのと錯覚している始末。ようやく起き上がるもさすがに体が重い。

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▲レストラン”Cri-Cri”とブッフェ形式の朝食

1階のレストラン”Cri-Cri”までなんとか辿り着き、空いている店内の適当な席に着く。メニューは品数は少ないながらもキチンとしたブッフェである。スクランブルエッグもパンもなかなか美味しい!
私のような移動制約者にとっての泣きどころはコーヒーである。席に運ぶまでに必ずこぼしてしまうのだ。今日は女性スタッフに頼んで運んでもらった。笑顔で対応してくれた。
チェックアウトの11時まで少々余裕があるので快晴の下付近を散歩し部屋に戻る。廊下で出会うハウスキーパーさんも気持ちよく挨拶してくれる。なかなか良いですな。
一応、ベッド周りやバスルームなど簡単に片付けてチェックアウトにフロントへ。決まり文句「冷蔵庫のご利用はございませんか」に「いいえ」と答え慇懃に見送られホテルを後にした。

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▲青空に映えるレンガ色の建物

以前から少し気になっていた「ホテルトアロード神戸」。平日に宿泊すれば実にリーズナブルな料金で落ち着いたホテルステイを楽しめる。
予約の際はHPでお好みの部屋を捜し「CO・CO・RO R00M」とリクエストしてみよう。


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アパホテルの超大型店大阪に開業 [宿泊記(関西)]


あの耐震偽装事件が世間の噂から消えようとしているなかアパホテル大阪市内に地上30階、850室と言うビジネスホテルとしては超弩級の大型店を10月15日に開業させた。「大阪肥後橋駅前店」である。場所は店名のとおり地下鉄四つ橋線肥後橋駅に直結、雨が降っても地下鉄にさえアクセスできれば傘無しでチェックイン可能である。また、土佐堀川を挟んで北側に位置する中之島とも連絡地下道を通って行くことができる。将来的には京阪中之島線とも繋がることになる。この巨大ビジネスホテルに開業2日目に宿泊してみた。

綴じ込み付録


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ホテル京阪ユニバーサルシティ宿泊記 [宿泊記(関西)]



先日ご紹介した大阪ナイトカルチャーミッドナイトチェックイン、癖になりそうだ。昨夜も体調が悪く自宅まで体力がもちそうになかったので、また甘えてしまった。前回は「ホテルユニバーサルポート」だったが、今回も同じUSJエリアの「ホテル京阪ユニバーサルシティ」に転がり込んだ。こんなことしているとUSJのあと2軒「ホテル日航ベイサイド大阪」、「ホテル近鉄ユニバーサルシティ」にも泊まる羽目になるのではなかろうか。今回京阪を選んだのはナイトカルチャーでも19時からチェックインできるのが最大の理由。室料7400円とユニバーサルポートと100円しか違わない割に客室の居住性は格段に落ちるが、とにかく早くチェックインして体を休めたかったのが本音。
そういえば、ホテル日航ベイサイド大阪の運営からJALホテルズが手を退くとの新聞記事が出ていた。契約料の面で折り合いがつかなかったらしい。果たして次のオペレーターはどこになるのやら。

綴じ込み付録


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プリンスホテルは変わったか [宿泊記(関西)]

グランドプリンスホテル京都からの報告
<<新しいロゴマークと新しいブランド
「なぜ、プリンスホテルは、変わらなければいけないのか」。ホテルの広告のコピーにしてはなんとも重い内容である。4月1日、新生プリンスのスタートを告知する新聞全15段の広告に使われたものである。
わが国のホテルチェーンでも屈指の規模を誇る西武鉄道系のプリンス。その規模の割には謎めいた部分が多く、ホテル業界誌の記者ですらその全容は掴みかねていた。その実態は企業というよりも創業家堤一族の私物的性格が強い存在だったといえば言い過ぎだろうか。
そのプリンスホテルが、図らずも一族支配から脱しまっとうなホテルとして生まれ変わったことを世に知らしめる広告であった。

 
本当にプリンスは変わったのか?疑問を抱きつつ一番近くにある「グランドプリンスホテル京都」(旧京都宝ヶ池プリンスホテル)に宿泊してみた。グランドプリンスというブランドも今回チェーンを構成するホテルのカテゴリーを明確化するため新たに登場したものである。最上級の「ザ・プリンス」とスタンダードクラスの「プリンスホテル」の中間に位置する航空機でいえばビジネスクラスともいえるカテゴリーである。
ちなみにこのホテルの設計は壁の魔術師と謳われた村野籐吾氏である。

<<宿泊者用エントランス
このホテルは利用するのはもちろん、目にするのも初めてである。21時頃地下鉄烏丸線の終点国際会館前駅から徒歩にてアクセス。周囲は闇の中だったが、標識が十分完備されており迷うことはなかった。

<<1階ロビー
正午頃のロビー。チェックインしたときは照明も落ちておりレストランもバーを除いてクローズ。深夜の趣だった。チェックインが遅くなる旨電話を入れたところ「夕食は済ませてお越しになりますか」と尋ねられた理由が判った。それでもベルスタッフは待機しており適度な会話を繋ぎながら客室までアテンドしてくれた。過去何軒かのプリンスを利用したが、キチンとしたベルサービスを受けたのは初めてのように思う。さすがグランドを冠するだけのことはある、と妙に感心する。

 <<デラックスフロアツイン
今春、ほぼ全面的に改装が施され、客室もスーペリアフロア(2~4階)、デラックスフロア(5~7階)、ロイヤルフロア(8階)の3クラスに分けられた。今回の予約は「ラッキーデイプラン」なる、指定された日にちであればスーペリアフロアのツインが1室税サ込1万円という破格の料金だったが、7階のデラックスフロアにアサインされた。客室はゆったりしており、40平米程度だと思われる。清々しい朝の景色。窓外の緑が眩しいばかり。

<<ベッド周り
プリンスにしては随分高いベッドに驚く。以前は部屋を広く見せるため低めのベッドを好んで使用しているといわれていたからだ。シーツの感触も心地よい。

<<中身の入った冷蔵庫
プリンスの冷蔵庫といえばカラッポが当たり前だっただけにドアを開いて驚いた。館内にコンビニはなく、最寄のコンビニも徒歩で10分程度とあれば仕方ない。ただし、その分料金は強気。このホテルを利用される際はイン前にドリンク、おやつ類を調達しておくようお勧めする。 

<<ガーデンチャペル
ドーナツ型の建物なので中は庭になっており、挙式もできるよう祭壇、カリヨンなどが設けられている。出入りは自由。

<<国立京都国際会館
お馴染み、わが国国際会議のメッカ。とはいえ近くに宿泊施設がなかったため京都市が様々な条件を西武に提示して誘致したといわれている。普通のホテルならこの立地条件では進出は躊躇するだろう。会館でよほどのイベントがない限り需要は見込めないのだから。こうした進出までの経緯がプリンスを謎の存在にしていた大きなファクターでもある。

私のプリンスに関する個人的なイメージは「張りぼてホテル」、つまり、一見豪華そうに見えるが、よく見ると安物の健在を使った安普請な建物というものだった。その、さいたるものが品川プリンスエグゼクティブタワーである。そのハード、ソフト両面のお粗末さには怒りをとおり越して滑稽でさえあった。これがプリンスの考えるエグゼクティブなのかと。
しかし、今回ご紹介したホテルは実に快適だった。それが、新生プリンスのポリシーから来るものなのか、元々このホテル固有のものなのかは判断できないが。少なくとも目線がゲストに向けられているのは実感できた。

グランドプリンスホテル京都


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アリエッタホテル 出来立てのホテルに泊まる [宿泊記(関西)]

 <<イタリア風!って感じの外観
オープン前から気になっているホテルがあった。その名も「アリエッタホテル&オステリア」。東京に本拠を置くルネッサンスホテルグループ大阪のビジネスの中心地本町に建設していたホテルである。大雑把に言ってしまうとビジネスホテルに分類されるが、いわゆるデザイナーズホテルである。デザインコンセプトは「イタリアンとアジアンを融合させたラグジュアリー空間」なんだそうである。周囲を新旧のオフィスビルに囲まれた中に赤い壁の14階建の建物は開業前からいやでも目立っていた。それだけに泊まってみたいとの欲求を強く掻き立てられるのだ。5月10日のオープンから10日も経っていないうちに早速宿泊してみた。

▲天井の高いロビーにはソファがずらり(朝食時に撮影)。柱には鏡が設置され
 フロントからの死角を解消している。

立地は地下鉄御堂筋線・中央線の本町駅から徒歩約3分。本町通の一つ北の通りを御堂筋から東に入ればすぐ。丸紅本社の斜め裏、ヴィアーレ大阪(大阪市職員互助組合の厚生施設)の真正面に建つ。赤と白の派手な外観とテント屋根ですぐにわかる。

▲11階エレベータホール

フロントは2階なので階段かエレベータでアプローチする。ドアを入るとこじんまりとしたロビーが迎えてくれる。フロントでチェックインすると同時にバスケットに入ったアメニティ類から必要なものを選択する。これは先日利用した「ベストウエスタン和歌山」と同じである。(基本的なセットは客室に備えてある)。
随分と重いキーを受け取りアサインされた1107号室に向かおうとエレベータに乗り込む。ちなみに1階からのエレベータとは別になっており客室へのエレベータはフロント前を通らねば乗れない配置になっている。なかなかしっかりしたセキュリティである。ただし、1基しかないので待たされることが多かった。
今回予約した部屋はスーペリアシングル。3タイプあるシングルの中では中間に当たり最も部屋数が多い。料金はオープン記念プランで¥6,500(朝食込み・正価は¥8,900)。

▲スペースの大部分はベッド。ベッドの上にのっているのは・・・

興奮した面持ちでドアを開ける。入ってすぐの壁面に先日宿泊した「ドーミーイン梅田東」同様スリットがあり、そこにキーについているタグを差し込むと室内電源がオンになる仕掛け。17平米の客室を見渡すとまず1400ミリ幅のベッドが空間の大部分を占めている。私が拘る椅子はライティングデスクのものだけで寛げるのはベッドの上だけ。これだけのスペースがあるのだから小型のソファでも入れれば良いのにと思ってしまう。窓の外にはごちゃごちゃとしたビル街が見えるだけ。低層階では悲惨だろうと思い高層階をリクエストしておいたのでまだましか。

▲POP類が一切なくすっきり。テレビはユニデン製。赤い時計がアクセント。

続いて浴室。ここがかなりのスペースを占めており随分ゆったりとした配置になっている。壁面の市松模様のタイルが鮮やか。バスタブにちょっとした工夫がしてあるのが面白い。シャワーはモード切り替えはないものの水圧は十分。ただし、毛髪が数本残っていたのは減点。

▲バスタブは右半分が少し深い。手前の内壁はもたれやすいよう2段階に傾斜。


▲ベッドの上にあったのはアメニティバスケットでした

さて、翌朝。朝食は6:30~9:30まで2階のロビーで供される。専用のスペースではなくロビーそのものだ。当然定員は少なく待つはめになり隣接するPCコーナー(無料PC3台)で時間をつぶす。朝食の内容はというとコーヒー、ジュース、パン(4種類程度)、ヨーグルト、シリアルといったところ。食器類は全て紙製品。まあ、ないよりましといったところか。
食後部屋に戻りシャワーを浴び、もう一眠りする。ありがたいことに、このホテルはチェックアウトが正午なのである。この料金、このハードで正午まで利用可。半端なシティホテルは益々集客に苦労するだろう。ちょうどNHKの関西ローカル番組にロイヤルホテル社長が出演しており如何にゲストの視線で考えニーズを先取りするか力説していた。
正午ぎりぎりまでゴロゴロしてチェックアウト。フロントクラークのハキハキした挨拶に送られ日曜の静かなビジネス街を淀屋橋へと向かった。

▲東側から撮ったら逆さまでした

ルネッサンスホテルグループ http://www.thehotel.co.jp/


タグ:ホテル 大阪
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